非常口のドラマ

友人に面白いものをみせてもらいました。

非常口ピクトグラムを決定するときの、最終候補図案です。
実はあの非常口のマークって、今から20年くらい前に、一般公募の3337点の中から選ばれたんですって。で、その最終候補に残った13案を見ました。
こうしてみると、あの図案がすごくよくできたものだなぁと思います。
外に向かって脱出している感じがよくでていますね。
最終案のなかには炎に追われているものが多かったです。
炎がすぐ後ろまで差し迫ってて、うわ、めっちゃ逃げてる!って感じのものとか。
けど実際は非難するのは火事のときだけとは限らないし、表現が直接的すぎる気がします。
というわけで、私達からみてもそれらの案のなかでは今の非常口が一番、ということになりました。

ひとつ、すごく気に入った図案があったんです。それは『非常口』としては、どこがやねん!というデザインなんですけど、なんか可愛くてドラマを感じるデザインでした。(一生懸命画像を探したんですが見つからなかった!ああ、残念!)扉を開け放って人が立ってるようなデザインなんですよ。扉は描かれていないんですが。長方形の上に半円をくっつけたような形の開口部の前に、両手を広げて人が立っていて、彼の影がこちら側(室内側)に延びているという・・・
説明が下手だから伝わらない(やはり画像が欲しかった)!つまりですね、どうみても教会に花嫁強奪に来た男に見えるんですよ。いやあ、あの図案は惜しいですね。このまま埋もれさせるのは勿体無い。どこかで日の目をみせてあげたいです。




あ、そういえば関係ないんですけど、昨日工場の煙突から凄い火柱が上がってるのを見ました。油漏れかなんかの事故だったそうです。夜だったこともあり凄く不気味で、だけど目が離せなくなりそうでした。焔の魔力ですね。
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# by tou-g | 2005-07-08 08:52 | 日々

古本ブックオフ

昨日は即日設計課題の採点日で、うれしい評価をもらってしまいました。

「うん、この調子で今後も設計を続けていくといいよ。」

後ろ髪ひかれつつ設計から離れようとしている時に、そんなこと言わないでほしい・・・。

あと、その帰りにブックオフに寄ってきました。最近たむらしげるさんの画集とかがすごくほしい。私は本を買うときは、中身もある程度確認してから買いたいので、本屋で取り寄せとかあまりしないんですよね。図書館で借りて読んで、これは欲しい!と思ったものを買ったり。(こんな奴が本屋になろうとしているのもどうだろう。)
あとは、昨日の電車の中で読み終わった、『モロッコ革の本』のハードカバーが、ひょっこりないかと。絶版なんですよね~。私が借りて読んだのは図書館の書庫にあった、大活字本なんです。ブックデザイナーさんのエッセイなので、もともとのブックデザインがすごく気になります。どんな装丁だったんだろう。

結局お目当てのものは見つからなかったんですが、福音館書店の子供向け雑誌『たくさんのふしぎ』を一冊買って帰りました。
いい絵本を探していて、古本で児童書って少ないな、もっといれとけヨ!とか思ったんですけど、よく考えたら児童書がたくさん古本屋(しかもブックオフ)に売られているのは微妙。むしろ嫌。だって子供の絵本を売ってしまうなんて寂しいじゃないですか。本人が売ったのならば仕方ないけど、「あんたもうこんなのいらないでしょ!」とか言って親が売ってたらどうしよう・・・。(どうもしませんが)
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# by tou-g | 2005-07-07 09:28 | 日々

変色

今日は不思議な現象を見ました。

夕飯を作ってたんですが、焼き茄子を冷やしていた水に、糸こんにゃくの袋に入ってる水が落ちたとたん、なんと茄子を冷やしてた水が鮮やかなきみどり色に変色しました!!
うわーー!!すごいすごい、なんで!?

ひとりで興奮。こういう現象が理科実験室以外で起きると、世界って不思議だなーとか、よりいっそう思います。
しかし何と何の成分が反応したんだろうなー。
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# by tou-g | 2005-07-03 21:56 | 日々

長新太さんの訃報

絵本作家の長新太さんが亡くなられたそうです。
驚きました。母が講読していた『母の友』という雑誌(?)に『なんじゃもんじゃ博士』という謎の漫画を連載していて、おそらく私が名前を覚えた初めての作家さんだったので、ちょっとショックを受けました。
で、探してみたんですけど、意外にもうちにないんですよね、この人の絵本。
いや、『サラダで元気』はあるけど、もっとこの人らしい絵本があるはずだろ。
昔、『おしゃべりなたまごやき』があったような気がしますね。

とにかく、その長新太さんの衝撃絵本がこれ。

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小学校の図書室で出会いました。どこに置いてあったかもはっきり覚えてます。
私にとってすごく衝撃的でしたね。
なんといっても文章が・・・

ごろごろにゃーんごろごろにゃーんとひこうきはとんでいきます。


延々とこの繰り返しですよ!なんだこれ!
これになんの意味があるんだ、絵本として成立してんのか?(絵本と対するには半端に年をくった小学生なので、よけいなことを考えます)

しかしそのインパクト!
一度読んだら忘れられない。
のみならず、これを手に取った人のなかで友人に見せに行く子供が続出。してたと思う。
「なんだこれーー!」
という反応を期待しているのです。

文章こそ単調な繰り返しですが、(まあこれがイイというかたまらないんですが)よく見ると画面の上ではそれなりにドラマが展開しているという・・・

なんかいちど嵌るとツボにはまってしまう長新太節。
もうこれ以上作品が増えることはないと思うとさみしいです。
言い慣れない言葉だけれど、ご冥福をお祈りします。
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# by tou-g | 2005-07-01 22:50 | 書評(絵本)

樟徳館

一週間ほど前に見学に行ってまいりました、ある女子大が持ってるお屋敷でございます。説明は、サックリこちらを!
http://www.osaka-shoin.com/AboutGakuen/Shotokukan/Default.asp

和洋折衷、大正ロマンの風情漂う、擬洋風建築マニアの籐行にはたまらぬ一品でした。
そりゃもう、すっげえ贅を尽くした邸宅です。ちなみに昭和初期の建物。

わたくしの一番気に入ったところはここ!
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とくと御覧あれこの階段空間。と言ってもこの写真じゃ伝わりきらないでしょうが(ううん、残念)。
私は伝統的な和風住宅でこれほど『見せる』ための美しさに気を遣ったものを知りません。明治の洋館とかは別ですよ。日本の住宅においては、その狭さのせいもあって、なかなか階段文化が発達しないのですよ。どちらかといえば、隠す方向へ、機能美の方向へ進んでしまいます。(京都の町家なんかを思い浮かべていただければ、階段は押入れの中にあったり、また『箱階段』といって家具と一体化していたりしますね?)
そう考えれば、すごいですねぇ。どう見ても和風の個人住宅なのに、立派な階段ですねぇ。
(あ、この階段だけ見たらどっかの旅籠とか旅館みたいですね)

個人的には階段がいたく気に入ってしまいましたが、このお屋敷の特徴的な見せ場はここかと思います。
d0043682_084100.jpg

洋座敷です。床の間もちゃんとある『座敷』なのに、なぜか洋間です。板張り。
この床がまた凄い!寄木細工ですよ、本気で!家具のひとつひとつのデザインのもとても凝っています。あ、ちなみにこの家の家具はほとんど造り付け。家と一緒につくられました。

ほかにも家の中なのに電話ボックス(部屋?)があったりとか、配膳室なるものがあったりとか、いろいろ興味深いところが多々ありました。
そして最初に述べましたが、このお屋敷は驚くほど贅を尽くされています。
様々な技巧を凝らしてあるだけでなく、素材そのものが信じられないくらい贅沢です。
話によるとこの家に遣われている木材には、節目が一つもないそうですヨ!
応接間の天井の中央部分がなんでか楠の一枚板だったり(そのためにシャンデリアがつけられない)、玄関の上がり口の板が一枚板だったり(これはまだわかる)、なんでトイレの床板が一枚板なんですか!?その中央になんで便器の穴あけちゃうんですか?

技巧に関しては、関西と関東、両方の大工の棟梁を採用、両者を競わせるように造っていったそうですよ。もうなんか、そんな感じだよ。絶対
「金に糸目は付けん!お前達の好きにやるがいい。」
みたいなこと言ったに違いないよ、施主が。

とにかく、日本の大工の、意地と拘りと遊び心の溢れたお屋敷でした。

以下おまけ。
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『執務室』です。


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特に珍しくもないですが、欄間が松葉だったもので。(私信か?)
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# by tou-g | 2005-07-01 00:41 | たてもの

ゴッホ展

昨日はゴッホ展に行ってきました。
出先で突然思い立って、場所も知らないのに適当に見当付けて行ったので、道に迷ってひどいめにあいました。

思ったより絵が少なかったですねぇ。
いや、もともとゴッホに詳しいわけじゃないから私の思い込みだったんですけど、もっと晩期のものみたいなコッテリしたものがたくさん見られるのかと思ってました。(『糸杉』系のやつですね。)

だけど意外な発見があったので、行ってよかったとは思います。
やはり現物を見てみないとわかりませんね。私がイメージしていたのより、ずっとずっと色が美しかった。例えばこれ。
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『糸杉と星の見える道』 
かなり晩期の作品。有名どころですよね。
これなんてかなりゴッホらしさコテコテなので、なんていうか、ナマで見るともっと禍々しい何かを発してるんじゃないかと思ってたのですよ。ところが実際は、上半分の星とか月とか、夜空に使われてる色使いがとても綺麗なことに驚きました。



続きまして、有名どころじゃないけど気に入った作品がこれ。
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『レストランの内部』
パリ時代の作品なんですけど、ゴッホがこんな絵を描いてたなんて知らなくてびっくりしました。穏やかですね~。それでもやはり、他の点描の画家さんたちと比べると色使いが独特です。
背景は思いっきり点描っぽいんだけど、壁に掛けてある絵はぺったりはっきり塗られてるので、なんかこう、そこから別世界が垣間見えているような不思議な絵です。


ゴッホの絵を見ていると、必死に自己表現しようとしてるなぁという印象を受けます。
アーティストなんだから当然じゃないかと思われるかもしれませんが、ほら例えば同じ画家でもレンブラントとかエル・グレコとかだったら、「こういう場面を、こうドラマティックに描きたい」というような意思とか狙いがわかるんですけど、ゴッホは彼の精神状態がもろに絵に出ている。気がする。人付き合い等がうまくない人だったようだから、むしろ彼の感情を発露する手段だったのかもしれません。
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# by tou-g | 2005-06-25 23:23 | 日々

今日はこんな日

電車で吊革につかまって船を漕いでいたら、おじいちゃんに席を譲られそうになった籐行ですコンバンワ。

流石にどう考えても「私が席を譲る側」であるべきなので、遠慮させていただきましたが、
「いいよ、今日は僕いいことがあったからね。かわってあげるよ」
と言ってくださいました。素敵なお爺さまだなぁ。
見たとこ確かに、結婚式か同窓会か、なにかいいことの帰りのようには見えましたね。結局やはりご遠慮して、しばらくして空いた隣の席に座りました。

そういや以前もおじいさんに手すりをゆずってもらったことがあります。(背伸びして吊革に掴まってたからだと思う)
ちなみにその手すりの場所は後からおばちゃんに奪われました。

電車の中ではいろんなことがあるものです。


今日は、午前中大阪のとある立派なお屋敷をゼミで見学し、午後はゴッホ展に行ってきました。
それに関してはまた後ほどゆっくり書きます。目が喜んだ一日。
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# by tou-g | 2005-06-24 23:37 | 日々

卒論2

卒論が進みかけたので報告。

今日は研究室の先生が、わざわざ私の研究対象である工場と社宅を見に来てくれました。こんな片田舎まですみません。
二人でうろうろ歩き回り、不審者まるだしで勝手に見学。もちろん外から。今日はよく歩きました・・・。(うちの先生は可憐な容姿に似合わずなかなかに体力があります。)すごく、楽しかったですよ!

そういえばショックなことに、社宅跡地に残っていた煉瓦塀が壊されているところでした。前に写真を撮ったときは、きれいに残ってたんです!昨日たまたまとおりかかった時、ショベルカーが活動していて焦りました。壁も一部壊されていました。今日行ってみると、「せんせー!昨日まであった門がありません!」「よし、全部なくなる前に煉瓦拾って帰ろう!ハイ(手渡し)」イヤ、こんなの持って見学続けられませんよ。サンプルとしてこういったものをとっておくと、大事な史料になるそうです。結局手ごろなものを隅っこに隠しておいて、私があとで回収に行きました。

先生のコメントは、以下のような感じ。
「予想以上にモノが良い。特に工場が立派。これだけ立派なものならおそらく既に誰かが研究・報告書を出していると思われる。とりあえず、それを探し出して見てみたい。ここの社宅のほうはおそらくまだ研究した人はいないはずなので、卒論にはちょうどよいのではないだろうか」

まーこんなとこです。
今会社の30年史とか100年史とか読んで勉強してるんだけど、これが曲者なんですよ。何がって、 重さが。
地元の企業だからもちろん地元図書館にも置いてあるんですが、持ち出し禁止なんですよね。家で作業したいから大学図書館のものを借りて帰ってるんですけど・・・重いよ!通学に二時間かかるんだよ!家帰って測ってみると、2冊で5㎏でした。こいつを二週間に一回ずつ持ってって、更新手続きをしろと?研究室貸し出しとかにできないのかなぁ?
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# by tou-g | 2005-06-24 00:15 | 日々

前のつづき

これは本の紹介のなかには入れたくなかったので別記事で。
一人で行動することが好きな人間を、勝手に寂しい奴だとか思わないでほしいのですよ。
私は割りとそういうタイプなので。

前のバイト先でこんなことがありました。
レストランの奥さんの息子さんは、すごく仲の良い親友がいて、まるで相棒というか兄弟のように、いつも一緒にいるそうです。「あんたウチに住んでるのか」というくらい。奥さんたちも息子が一人増えたみたいに感じていて、とても可愛がっていて私が話をきくだにとても微笑ましいです。で、こんなこと言われました。

奥さん「あんたにはそういう友達おらへんの?」
籐行「う~ん、そこまで四六時中一緒におるような友達はいないですね。ときたま   
    集まるような仲間はいますけど。」
奥さん「へぇ、親友がおらへんねんな。
     そういう仲間はアレやろ?結婚したら切れてまうような付き合いやろ?」


ん?
えっと~、別に親友がいないつもりはないのですが・・・。
仲間といってもかれこれ10年のつきあいだし、けっこう親友に近い仲間だと思ってるんだけど。
四六時中一緒にいるのが親友の定義だというのなら、私はそんな親友いらねぇです。気まぐれなもんで、人を振り回すのも人に振り回されるのも得意ではありません。だからときどき会ったり遊んだり、それでときどき大事な話をしたり相談しあったり、そういう距離感がいちばん居心地がいいのです。

まあそんなわけで、常に誰かと一緒にいることが好きな人はそういった心理を知らないことがよくあるので、どちらかといえば知っていてくれると助かるなぁ、という話。
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# by tou-g | 2005-06-20 10:24

ふしぎな木の実の料理法

d0043682_9391115.jpg岡田淳さんのこそあど森シリーズ一作目。
先日最新シリーズの感想を載せましたが。

妹に勧めてみたところ妹も弟も気に入ったようなので、久しぶりに一作目を借りてきました。
話の筋は覚えていたんですが、初期の頃の登場人物を忘れていたようで、かなり驚きました。
スキッパー!
あなたこんなに成長してたんだね!

シリーズも7作目にもなると、主人公スキッパーは内気というより、思慮深い賢い少年になりかかっているので、初期の頃の無口で内気な彼がいっそ微笑ましく感じます。

こそあど森シリーズ一作目は、人と話す事などほとんどない内気なスキッパーが、木の実の料理法を尋ねて森の住人達にかかわっていくお話。葛藤しながらも、すこしずつ自分の世界を広げていきます。ポアポアの紅茶のように、ほっこり暖かい気分になれるおはなし。

最後のほうで、スキッパーが楽しいこと幸せなことを、みっつ思い浮かべる場面があるのですが、私はここで作者の岡田さんていいなぁと思いました。たくさんの友達をつくってわいわい楽しむのは確かに素敵なことだけど、一人の時間を愛することも決してネガティブなことではありませんよね。子供の頃にこれを読んでたら、私はすごく安心できたと思うな。
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# by tou-g | 2005-06-20 09:40 | 書評(絵本)