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あらしのよるに

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あらしのよるに(シリーズ6冊+特別編)

木村裕一 作
あべ弘士 絵





映画化されましたね。12月公開だとか。
かなり話題になった絵本なので、知っている方も多いと思われます。
ひとことで言うと、狼と山羊の友情物語。←うわ、安っぽい(言葉が)。そんな単純な話じゃないんですヨ!
この二匹が友達であるために、一体どれだけの葛藤があるのか。そういう心境がとてもよく描きこまれています。二匹の立場が補食者と被食者であること、そしてそれぞれが仲間を持った存在である以上、お互いを100パーセント信用することは本当に難しいのです。

個人的にはオオカミさんの気持ちのほうが健気で切なく感じました。
ヤギのほうは、まあ一種諦観できてしまえば楽なのです。狼に信頼を寄せて、それで喰われてしまえば自分の責任なのですから。仕方ないや。狼のほうはそうはいかない。自分は食べない、食べたくないと思っている。しかし、極限まで飢えた自分がごちそうを前に本当に耐えられるのか?いつか、この信頼を裏切ることになりはしないか?そんな恐怖が幾度も頭をもたげると思う。けれど彼は、必死でメイ(←ヤギの名前)を守り続けるのです。せつない…!
絵本なのに、なんというかいろいろリアルなんです。「オオカミとヤギは友達になりました。それ以来オオカミはヤギを食べるのをやめました。」と言ってしまうのはとても簡単です。でもそれを仲間の目から見たらどんな問題が起こるかとか、ヤギを特別視したところでオオカミが生きるためには他の動物を殺して食べなきゃいけない事実とか、そういうのを直面させてくるんです。それを善し悪しどう捉えるかは人それぞれですが、私は心情の描きこまれたすごい絵本だなと思いました。

うだうだ言ってしまいましたが、とにかくえらくドラマティックな絵本なんです。この先どうなるのか、比喩じゃなくどきどきしながら読めます。
シリーズ1作目『あらしのよるに』は、これ単品でも楽しめます。まっ暗な嵐の夜に出会ったガブ(←オオカミの名前)とメイが、お互いを自分の仲間(同種族)だと思って繰り広げる掛け合いが面白いです。
シリーズの最終6作目『ふぶきのあした』、特別編『しろいやみのはてで』は、読んでいて泣きそうになりました。

あ、それともうひとつ、私は読んでいて彼らの思いは友情よりも恋とか愛に近いんじゃないかと思いました。もともと人の気持ちなんて厳密に区別して名前をつけられるものでもないですし、親愛、友愛、恋愛など全部ひっくるめて愛情なんだなーと思います。というか、これ読んでそう思いました。(作者はあえてメイの性別をぼかしています)それでも私が「これって恋なんじゃないの」とか思うことに関しては、私なりの『友情と恋愛』の定義について一席打てるんですが、それはまた別の話。
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by tou-g | 2005-08-29 19:40 | 書評(絵本)

役にたたない特技~懐かしのアニメソング~

私にはしょうもない特技があります。
というか自慢にならない自慢というか・・・。

幼い頃に見ていたアニメのアニメソングをやたらと覚えているのです。
あ、最近の奴はだめですよ、あれは難しい。最近は『主題歌』はあっても、アニメソングってあんまりないですよね。あれは『歌謡曲』(←自分で言っといてすごいおばあちゃん的表現だと思う)だもんね。画面の下に歌詞が出てるような、アレがいいんです。
(余談ですが大ヒットした『ポケットモンスター』のアニメソングもどうかと思います。子供が口ずさむのにメロディが難しすぎやしませんか?近所の子らが歌ってるのを聞いてても、いつまでも音程がわかりませんでした。)

で、例えばどんなものがそれにあたるのかというと、夕方やってた『ドラゴンボール』『悪魔くん』『マイトガイン』『パタリロ』『ミスター味っ子』『ルパン3世』とか、夜だったら『キテレツ大百科』とか『21エモン』『魔法使いサリー』、ああ、あと『世界名作劇場』シリーズですね~。ちなみに私は20代前半の世代に属してますよ、一応。

これらを記憶していたところでですね、それこそ(試験中に脳内に沸いてきて思考の邪魔をすることはあっても)風呂場で口ずさむくらいしか役に立たないのですよ。友人達とカラオケに行っても、ま~なかなか歌いにくいもんですし。

が、以前気心の知れた友人達とカラオケに行って、ドン引きされたらどうしようとか思つつも誘惑に勝てず「マ、マニアックでごめんね」と言い置いて、ついつい歌ってしまいました。
その曲は世界名作劇場『ロミオの青い空』の主題歌、タイトルは忘れた。たぶん『空へ』とかそういうかんじだったと思う。
まさかみんな知らんだろ、とか思ってたら、意外にも好評。
「おー懐かしい~!!」とか「『ロミオの青い空』やん!」とか「アルフレド~!!」とかひとしきり叫んだ後皆でしみじみしてくれました。すっごい意外。なんだみんな見てたんじゃん!
しかしいいセレクトだったね我ながら。名曲だものね。

街並み見下ろすのさ 一番高い場所で  
涙や悲しみなど すぐに消えてしまうから


ってね。みなさんご存知でしょうか、『ロミオの青い空』。毎週日曜の夜七時半から30分、ずっと続いていた世界名作劇場のひとつです。よかったな~。あまり覚えていないのですが、煙突掃除屋の少年達の話です。主人公ロミオの親友、アルフレドが病気で死んでしまうんですよ確か。涙。

世界名作劇場はどれもよかったですね。気がついたら終わってました。残念です。
私のいちばん古い記憶は『ピーターパン』『私の足長おじさん』~です。
またやったらいいのにな。今の子らもあんなの見るといいよ。(って言ったら一気に老け込んだ気がする。)
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by tou-g | 2005-08-25 22:59 | 日々

グッとくるフラッシュ(もっとましなタイトルないのか)

FLASHって面白いですね。
『恋のマイアヒ』とか流行ってるんですかね?
覗いてみましたけど、ネット上ならではの文化って感じ。著作権とか、いいのかな~と思いましたもん。『ダルシム』とか『アーロン』とか、平然とアニメキャラの画像が!

さてそんなFLASHの中で、かなりグッとくるものに出会いました。やばい、な、涙が・・・!

http://www.geocities.co.jp/Hollywood/1387/walkingtour.html
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by tou-g | 2005-08-23 09:42 | 日々

鳴かないでペロン

最近弟が夜のお仕事をしているので、毎晩スーツを着て出掛けていきます。



・・・・・・・


ごめんなさい思わせぶりなこと言いました。塾講です。
一方私は果物屋のバイトが今月15日までだったので、現在家庭教師2人持ってるだけです。
今もうひとりふたり増やそうか迷ってます。できれば近いところで。
姉弟して似たような職種ですね。

時たま舞い込んでくる塾の採点バイトが私のお気に入りです。自分の得意教科は国語なのそれはもちろん楽しいのですが、苦手な英語の採点なんかが案外面白いのです。いや、オモシロさでは英語が一番です。続いて社会。
これは何の基準かというと、珍回答出現率です。中学生の英語のテストは、かなり期待できます。では、今まで見た中で忘れられない自由英作文をひとつ。出題は、『あなたの印象にのこった旅行』。

I went to Nagasaki.  (長崎ですか、いいですね。)

I did peron.  (は?ペロン?なんだろ

It was easy for me to do peron.  (か、簡単なのか?

I ate ○○○~  (『ペロン』強制終了!?


その後一切『ペロン』については触れられませんでした。ちなみに括弧内は私のコメントです。
今でもわかることは、それをすることが彼にとって簡単だったということだけです。
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by tou-g | 2005-08-22 12:33 | 日々

イバラード博物誌

d0043682_21185434.jpg井上直久氏の画集。

イバラードシリーズではどれでもよかったのだけど、雰囲気の伝わりやすそうな表紙の画像を選んでみました。
この絵の雰囲気。見覚えのある方がほとんどではないでしょうか?

そう、スタジオジブリ作品『耳をすませば』に出てきた風景ですね。
主人公、雫ちゃんの描く物語の中、つまり空想世界です。

猫の『男爵(バロン)』と雫ちゃんがふわっと飛んで行く場面。いやもう、私あの映像がほんとに好きで、ジブリ作品の中でも『耳をすませば』はかなり上位ランキングに入ってます。溜め息ものの美しさだよね~。

「いざ、御供仕らん。ラピスラズリの鉱脈を探す旅に!」

「午後の気流が乱れるとき、星にも手が届こう!」

意味はわからんけどバロンの台詞も素敵だ・・・。


そんなわけで、たまたま本屋で画集を見つけたときは嬉しかった。
思わず立ち読みして、作者の名前を控えて帰って、図書館に借りに行きましたね。(←ほんと、いい加減本買えよって感じですね。)
素敵なんですよ。どの絵も、溜め息をつきながら何時間でも眺めていたいような絵なのです。
独特の色遣いが不思議で、どこにも無い場所のようで、どこか懐かしいような風景。夢のなかでなら、こんな場所に立ったことがありそうな・・・

私は美術に関してはまるで素人ですが、井上氏の絵は実はとてもしっかりしたデッサン力の上に成り立っているのではないかと勝手に思います。実際にありえない空間を、ありえないような色遣いでもって表現しているわけじゃないですか。だから、よほど立体感とか遠近感とか陰影が正しくきっちりしていないと、ちゃんと空間があるように見えてこないと思うんですよね。
凄いな~。

さっき検索してみたら井上氏の日記(というかHP)を発見。
なんと、10月には神戸大丸で展覧会があるとな!?うわ、絶対行く!
web上でも素敵な絵がたくさん公開されているので、是非見てみてください。お勧めです。
http://www.artgallery.co.jp/iblard/
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by tou-g | 2005-08-19 22:26 | 書評(絵本じゃないもの)

マンホール

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突然ですが、私はマンホールの写真をとるのが趣味です。

ご存知でしょうか?マンホールって実は、ご当地ものなんですよ。
よく見るとなかなか凝ったデザインのものも多く、旅行先では必ずチェックするようにしています。

ちなみにこの写真は今までで一番印象深かったもの。
書いてあるとおり、高松市のマンホールです。
何の場面かわかりますか?

そう、平家物語です。
源平屋島の戦いで、義経に命じられた那須与一が扇の的を射ち落とす、有名なあの場面です。
いやもう、なんていうかまさに私のツボ
今まで見たマンホールのなかで、一番素晴らしいデザインだと思ってます。
題材の選び方から構図から適度な簡略化まで、これをデザインした人は偉いよ!


そんなにたくさん見てきたわけではないけれど、各地の名所や名産品をあしらったもの、あと一般的には県花や市花を使ったデザインが多いです。やはり観光地ほど気合いの入ってるものが多いような気がしますね。


毎日歩いている道でも、ちょっと足元に目を留めてみると意外な発見があるかもしれませんよ?
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by tou-g | 2005-08-18 14:23 | 日々

さわやかデスクトップ

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うちのPCの、現在のデスクトップです。
暑いのでちょっと爽やかなのを選んだつもり。なのですが、白い背景の上で見ると、案外暗い画面ですね~。

これは昨年の夏、香川県の直島に旅行したときの写真です。
直島というところは、ベネッセ主催の「自然や、地域の固有の文化の中に、現代アートや建築を置くことによって、どこにもない特別な場所と経験を創造しようとする」プロジェクトが行われている瀬戸内の小さな島です。知る人ぞ知る、面白い場所です。
(日常ではありえない、不思議な空間を体感したい人は、ぜひここの地中美術館(設計:安藤忠雄)に行ってみるべきです。モネの『睡蓮』を飾るためだけに造られた部屋とかもありますよ。)


まあ別に写真に写って島が直島とかいうわけじゃないですが(笑)。
そうそう、この写真を撮った直前か直後に、生まれて初めて飛んでいる飛び魚を見ました。ちょっと感動しました。
私、トビウオって、 ピョン ピョン って感じで飛ぶと思ってたんですよね。
ところが実際は、
ピシュッー(何だ?)ーーーーー(速っ!)ーーーーーーーーー(まだ行くの!?)ーーーーシュポッ
って感じで結構凄い距離を低空飛行で飛ぶんですよ!あれはびっくりした!
実際の距離はよくわからないけど、4、5秒は飛んでたと思う。
プロペラのないおもちゃのプロペラ飛行機のような形態の、スマートな体躯が、突如水面から飛び出して、翼(?)をぴかっと光らせながら、きらきらと水滴を落としながら水面近くを一直線に飛んでいくんですよ。『跳ぶ』じゃなくて、『飛ぶ』なんです。
大袈裟に聞こえるけど、あれは一瞬の夢みたいだった。たまたま隣にいた友人と二人、目を奪われた。
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by tou-g | 2005-08-17 23:47 | 日々

きょだいなきょいだいな

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長谷川摂子 作
降矢なな 画





あったとさ あったとさ 

ひろいのっぱら どまんなか

きょだいな○○があったとさ



印象的なフレーズが繰り返されるこの絵本。
巨大なピアノやら石鹸やらトイレットペーパーやら、何故かそんなものが野原の真ん中に落ちている。そこに子供が100人やってきたら、さあどうなるのか、というお話。
このそれぞれの展開がなかなか面白いんですよ!トイレットペーパーが子供にばかうけします。私が幼稚園の頃ですが。ほんとにリズムのある印象的な文章で、あの頃から15年以上たった今でも、暗唱できる箇所がいくつもあります。(さすがに全部は無理だった…)うちにもあったはずなんだけど、失くしてしまったようです。残念。また買おうかな。
用途からはずれて凄く大きなものとか、逆に凄く小さなものって、不思議に魅力がありませんか?あってもどうしようもないのに、あったら素敵ですよね。

『子供が100人やってきて~』という展開が、絵の作家さんの腕の見せ所なんだな。画面いっぱいの100人の子供達が、それぞれ好き勝手やっている。そういうのをじっくり見るのもまた楽しい。
音で楽しい、目で楽しい。幼少期に私が出会ったなかで、いちばん印象に残った絵本でした。
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by tou-g | 2005-08-09 22:27 | 書評(絵本)

映画『姑獲鳥の夏』

今日は久しぶりに映画を見てきました。
『姑獲鳥の夏』です。原作も読んだことあるし、そんなに興味があったわけではないのですが、予告編の映像を見て俄然見たくなりました。あの舞台にやられました。

実際行ってみて…これはアレですよ、こんな時のためにあの言葉はあるんだよ。

萌 え 。
 
建 物 萌 え 。

舞台となる建物がすべて、モロ私好みの建物なんですよ!おおおおおー、九遠寺病院さいこう!うちのゼミの先生を呼びたかった。せんせー、せんせー!プリーズレクチャー!旧館が明治時代、新館が大正時代の建物という設定。実在の建物を利用したのではなく、セットとして造ったのだそうです。ただしどちらのデザインにもモデルが存在するとか。

そうでしょうそうでしょうとも。だからこそ見に行ったんだよ私は!
友人が買ったパンフレットを見ると、私の予想は的中していました。済生館病院と、旧横浜正金銀行だよね!ははははは、私がかの銀行建築の大ファンだと知っての所業なのか?そしてそのアングル!私が横浜で泊まったホテルから見下ろしたのとそっくりじゃないか!パンフレットにはしっかり図面載せてるし。こんどパンフレットだけ買いに行こうと思ってます。吹き抜け二階建の京極堂の書庫も、中禅寺家の母屋も素敵でした。あと目眩坂も。

作品全体としても良し。面白かった。あのキャスティング好きです。最初の頃永瀬さん(関口君)がまっっったく喋らないから、堤さん(京極堂)の一人芝居みたいになっててちょっとおもしろかった。あと、リアリティより雰囲気重視なのか、ときどきスポットライトとか、舞台演劇みたいな演出がされていました。雰囲気はよかったと思うけれど、私としてはもうちょっと、暑い夏のイメージを強調してほしかったかもしれない。原作を読んだとき、うだるような蒸し暑さや、目眩むような日差しの強さや、耳鳴りのような蝉の声といった夏の要素が、この話の性的な生々しさをより引き立てているような気がしたんですよ。そんな描写があったかどうかは知りません(笑)、あくまでイメージ。


以下つぶやき。

映画のなかに、原作者京極夏彦氏が出演してた。え、あの人こんな顔してたっけ?と思った。普段の顔写真はなんか修正とかしてるのかもしれない。

最後の堤さんのアップはいらなかったと思う。

昼食を阪急3番街でとったら、そのちかくに実物大鎧の錬金術師(14歳)が立っていた。でかかった。みんな写メで撮りまくっていたけれど、私の携帯にそんなものはついていなかった。



しつこいようだがおまけ
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←これが山形の済生館病院









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←旧横浜正金銀行
(現神奈川県立歴史博物館)






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←を、上から見たところ





久遠寺病院はここに行って見てね。
http://www.ubume.net/
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by tou-g | 2005-08-07 21:13 | 日々

ぎざじゅう

バイトにて。

籐行「M1さんM1さん!向こうのレジにぎざじゅう(淵にギザギザのついた十円玉)が入ってましたよ!」

M1さん「プッ、ぎざじゅうって・・・!そんなんどうってことないやん!珍しいの?若いなあ。なあM2ちゃん。」

M2さん「ええっ!ピカチュウが!!?」

それはどうってことあります。
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by tou-g | 2005-08-04 22:23 | 日々