<   2005年 07月 ( 18 )   > この月の画像一覧

いもうとのにゅういん

d0043682_1653855.jpg
筒井頼子 作
林明子 絵


姉としての自覚。
なんだかとっても、子供の気持ちが近いところから見える絵本。籐行も実は長女なんですが、あーあーあー、あったあったこんな気持ち。と思います。

お気にいりの人形が見つからなくて、『あやちゃん、あやちゃん!あたしのほっぺこちゃんを返しなさい!』とまず叫んでみたり。(今もあるよな~こういうこと)
妹の入院という出来事を通して、主人公あさえちゃんが一歩、お姉ちゃんとして成長します。

d0043682_1663623.jpg同じく筒井頼子さんと林明子さんの絵本『はじめてのおつかい』も、あ~わかるわかる!というお話。小銭があったかくなるぐらい、手の中に握り締めちゃったりしてね。私も人見知りする子供だったので、知らない人に話し掛けるのは怖かったなぁ。

あと、林さんの絵本は、よ~く見ると他の絵本とリンクしてたりするんですよ確か。あっこんなところに○○が!という感じで。ほんとに、人物も背景も表情豊かな絵を描かれる作家さんです。
[PR]
by tou-g | 2005-07-28 16:09 | 書評(絵本)

戦艦大和

本日の『その時歴史は動いた』の特集は、戦艦大和でした。
昭和20年4月7日、九州沖にて米軍航空機の集中砲火を受け撃沈した、世界最大の戦艦。

大和に与えられた最後の命令は、「沖縄の浅瀬に乗り上げ、自ら砲台となれ」でした。(このとき米軍は既に沖縄に上陸済み。大和に任務は、これを浜辺から攻撃することだったわけです)
積んでいる燃料は行きのぶんだけ。生還を前提としていない出撃、すなわち特攻です。
この命令を受けた艦長は、最初この作戦に反対しましたが、次の言葉を聞いて承諾したそうです。


「一億特攻の先駆けとなれ」


・・・・・・
一億特攻ですよ。
1億の日本人が特攻して、最後に何が残るんですか。
そうまでして守らなければならなかったものって何ですか?

そう考えていくと、そもそも『国』って何だ?という問題に行き着いてしまうんですよね、いつも。

当時の日本では、下手したら少年の域すら出ないような若い兵隊さん達が、神風特攻隊として自ら命を落としていったわけです。今の私達から見ればなんというかとんでもない命令ですが、しかし、現在世界のあちこちで起きている自爆テロもこれ同じなんですよね、やってることは。
人間はいつの時代も変わらない。
同じことを何度も繰り返してしまうのは、必然なのでしょうか。
[PR]
by tou-g | 2005-07-27 22:38 | 日々

フジハラビル

d0043682_736247.jpg

d0043682_7363963.jpg

大阪の天満で遭遇しました。スラリとした猫くんが迎えてくれました。
大阪は意外にも、こういったレトロなビルがよく残っています。このビルは、(たぶん)若いアーティスト達が集まって活動してるようでした。
大阪にある近代建築といえばこんなイメージですね。こぢんまりまとまったモダニズムビルディング。銭湯とか消防署とかも、モダンで可愛いのがちょくちょく有ります。中之島なんかを歩くと、新旧、大小さまざまな建物に出会うことができ、なかなか楽しいのです。申し遅れましたが私は近代建築ファンです。やはり明治・大正の頃が好きですねぇ。どうしても時代が下るとデザインが奇抜にはなっても、装飾とかは少なくシンプルになってきますもの。なんでこんなところに凝ってんだ?というような、あまり目につかない細かい装飾やら、遊び心のあるデザインが好きです。最新の、ぴっかぴかのシャキっと直線的(あるいはつるりと曲線的)な建物もカッチョイイけど、ちょっと目が滑っちゃいますよ。やはり遠くで見て、近くで見て楽しい建物がいいですね。
[PR]
by tou-g | 2005-07-27 07:37 | たてもの

近況

今日はお休みだったので、歯医者さんと眼医者さんと美容院に行ってきました。
昔から病院なんてめったに行かない人間なので、病院をハシゴしたのは初めてです。
眼科へは、コンタクトを買いに行っただけなんですけどね。

なのに、眼科でお医者様に右目を覗かれてうわぁと言われました。
もっかい覗いてもっかい言われました。

「うわあ、こりゃひどい!」
今日帰ったらすぐにコンタクトはずしなさい目薬だしとくから毎日五回ずついれるんだよ一週間後にもういちどおいでその時僕がしっかり説明してあげるからそれまではコンタクト禁止だ眼鏡かけてるんだよ・・・

えっと、それは眼球に傷がついてるんでしょうか?

うん、治る傷と治らない傷があるよ?

・・・え、ちょっと、治らないって・・・。やはり私の様ながさつで大雑把な人間には、眼球に直接レンズを貼り付ける方法での視力矯正は向かないのでしょうか?眼鏡かけてると鼻に汗疹ができそうなんだけどなあ(っていうかなんで今日説明してくれないの?)



そのほか籐行の今の身体状況。
バイトを始めて一ヶ月弱で、体重が2キロほど減った。
しかし腕に筋肉がついて力こぶができた。(うれしくない)
なぜか日焼けした。(ぜんぜんうれしくない)
[PR]
by tou-g | 2005-07-22 23:16 | 日々

建築を学んだこと

籐行は大学で建築を勉強しました。
けっきょくは建築業とは関係のない就職口を選んだわけですが、やはりやっててよかったなぁと、よく思います。なぜなら、日常生活でも非日常生活でも、どこへ行っても楽しめる人種はなかなかいないだろうから。


たとえば。

百貨店でバイトをしているとサービス動線が気になる。
 (なんでこんな大回りなんだ?あ、ここで視線を遮ってるのか。)

カフェに入ると内装が気になる。
 (この照明だけ雰囲気から浮いてるんじゃないの?)

旅行に行くと民家が気になる。
 (この地方は瓦が赤い!しゃちほこがついてるよー、凄ー!!)

道を歩けばマンホールのデザインが気になる。
 (こ、この図案は平家物語のあの場面じゃないか!)

などなど。
ちなみに瓦が赤くてしゃちほことかついてたのは岡山から広島の間だったかな。
とりあえず、面白いと感じるネタには事欠かないわけです。世界は、面白いものに満ちています。
建築に興味を持たなければ、もしかしたらそれらすべてを素通りしてたかもしれない。
それだけで、私はこの学科を選んでよかったとおもう。
しかも、大多数の人からみれば些細でつまらないかもしれないこんなネタを、(時折苦笑しつつも)ちゃんと興味を持って聞いてくれる友人達を得ることができ、私は恵まれていると思う。





逆に、(大学の友人達も感じているらしい)建築を学んだことの弊害。
つまり私はこんなことに喜びを感じる人間になっちゃったので、価値観などが多くの人たちからずれてきてる。
高校の友人達はまだいいんです。
中学の友人達と久しぶりに会うと、何を話していいのかわからない。
一緒に旅行に行こうにも、そのセレクトにぜんぜん魅力を感じないんです。
遊ぶ!食べる!買う!だけの旅行。
わざわざそこに行って何を得るの?
傲慢に聞こえるかもしれないけど、決してそんなつもりはないです。だけど仕方ない。

中学の友人達は尊敬してるし大好きだけど、だからこそこの事実に愕然としました。
私では、みんなを楽しませる会話は生み出せないんだなぁ とか。(ショボーン)
就職先を大手の本屋さんに決めたのも、境遇の良く似た同僚達のなかで話の合う友人をつくりたかった、という要素もあるのですよ。

(テンション急降下したことに自分でも吃驚)
[PR]
by tou-g | 2005-07-20 19:45 | 日々

果物屋

バイトが忙しい籐行です。
今日はお休みですが、クレームのあった伝票が見当たらないとかで呼び出されました。
いやあ、世の中の働いてる皆様はすごい。籐行は大学も四年生になりましたが、今まであんまり本格的な労働をしたことがないのです。週1、2日とか、臨時の派遣バイトとか、あとは家庭教師とか。今は果物屋で、主にお中元の配送やってます。忙しいです。クーラーの効いた百貨店内で働いてるはずなのに、汗だくです。
いろいろ勉強になってます。

ちなみに伝票は結局みつかりませんでした。
電話が鳴るたび「クレームか!?」とビビッてしまう今日このごろ。
[PR]
by tou-g | 2005-07-20 18:12 | 日々

夜のパパ

d0043682_23464654.jpg『夜のパパ』
マリア・グーぺ 作
大久保貞子 訳

夜だけの子守の仕事を引き受けた青年と、女の子のお話。
二人の交流が、相手の文を読まない交換日記のような形で描かれます。
なんだかお洒落でいい感じのお話。



成人男性から見た小さな女の子って、ある意味未知の生き物だと思うんです。
経験の差はもちろん、考え方も価値観も発想もぜんぜん違うし、さらにその表現方法も異なるでしょうから。彼女らは子供であると同時に既に女性ですし、本人達なりにいろいろ深く考えていることがあるから。


ちょっと余談ですけど、小さな女の子と若い父親(もどきも含む)の交流って、結構好きです。草薙剛主演のドラマ『僕と彼女と彼女の生きる道』とか、車のCMのトータス松本と女の子とか。あと、昔のCMにあった「君はあと何年、僕の恋人でいてくれるんだろう」という、父から幼い娘への言葉が好きでした。 別に自分の父親にはそんなもん求めとりませんが・・・(笑)


このお話では、『夜のパパ』と少女が互いを尊重し、思いあっているところが素敵だと思う。
そしてこの話のキーパーソン(?)はなんといってもフクロウのスムッゲル。彼がいるからこそこの物語は展開していきます。

さらに余談ですが。
私が図書館の書庫からだしてもらったのは1980年初版1刷本。私は断然こちらの装丁のほうが好きです(この記事の画像は復刻版)。画像でお見せできなくて残念。雨の中、鳥籠とバスケットを持った青年に、女の子が傘をさしかけて並んで歩いているところの絵です。
[PR]
by tou-g | 2005-07-16 01:56 | 書評(絵本じゃないもの)

大人の女

今日は(もう昨日です)製図の今期最後の授業に行きました。
即日設計課題は

三週間前に終わったはずじゃなかったでしょうか先生?

なんでいまさらCADにおこせとか言うんですか、提出日は定期きれちゃうんで学校行きたくないんですけど!

あーあー、まあそんなに時間かからない課題だと思いますが。
まあそんなわけで即日で描いた図面を急遽持ち帰ることになりました。
くるくると丸めて、さあ何で留めようか?と思ったところで隣にいた友人が、髪に留めていたピンをはずしてピッと端を留めたわけです。

おお、なんかその一連の流れが非常に女っぽいぞ!!
しかも大人の女っぽい!!スマートだ。

なんかちょっと感動しました。次からまねしてみようと思いますよ。
これで籐行も大人のオンナですよ。
[PR]
by tou-g | 2005-07-14 02:12 | 日々

鋼の錬金術師

d0043682_22171892.jpg
ガンガンコミックス
鋼の錬金術師①~⑩
荒川 弘

ああ、ついに載せてしまいました。
あまりにも人気がある漫画なので、ここに書くの躊躇ってたんですけども…。
正直に言います大好きです


今唯一続けて買っている漫画。今月末に映画が公開されるそうですね。
私はアニメをほとんど見ていなかったので、見に行っても話がわからないんですが。

私は断然コミックス派なのですが、この前初めて、小説版の4巻を買ってみたんです。なんかちょっと真剣に事件ものっぽかったので。
題材とかストーリーは面白かったのですが、私はやはり、漫画家荒川氏の描く『鋼の錬金術師』が好きなんだな、と実感しました。
なんというか、登場人物にしゃべらせすぎかなーと。漫画の登場人物達は、(気持ちとか)多くは語らず行動で示すような人達なんじゃないかと思います。あと、いい感じで捻くれてる人が多いと思います。(ストレートで直情馬鹿系のキャラクターよりこんなほうが好きです)

何の話だっけ?そうそう鋼錬の漫画ね。荒川先生の表現(演出)ってうまいなあ、と思った場面がいくつかあります。
あ、ちょっとネタばれかもしれないけど、知ってしまって後悔するような内容じゃないんで。

ひとつは主人公エドワード少年が、失踪中の父親とばったり再会するところ。いつもはみつ編みなのに、このときだけひとつくくりになってるんです、髪型が。父親の後ろ姿とかぶらせているんですね。おもわずいつ髪を結びなおしたのか読み返してしまいました。

もうひとつはマスタング大佐が東方司令部の老将軍に、中央への栄転を告げられる場面。二人でチェスをしていて何気なく告げられるんですが、このチェスという小道具がきいてる。初めて将軍に1勝し、「この1勝は餞別だ」と言われます。「餞別ついでに連れていきたい部下がいる」と言った大佐に、将軍は「うん、持ってけ」と、駒を収めたチェス盤を手渡します。
うまいなぁ…。セントラルという闘いの舞台(=チェス盤)と、信用に足る部下達(=駒)を手渡したわけです。

漫画家とか、お話を書いてる人って、いつもこんなこと考えてるんですか?すごいな。

以下、この漫画の好きなところをつらつら。
取り扱ってるテーマは重いのに話が暗くなりすぎず、テンポが良くて読みやすい。(最近はテンポが早過ぎるような気すらします。描き急いでるかんじ。)
しっかりした世界観が説得力を出してる。『錬金術』に関してもしっかりとルールができていて好きです。万能な魔法ではなくて、科学の一種なんですよ。(アニメのほうは、失礼ですがこのへんを魔法と混同してませんか?)ちなみに大学図書館では錬金術書は化学の本の棚にあります。
あとはやっぱり登場人物がいい。この漫画こそ、キャラ萌えファンが多いでしょう!いいです認めます。私にもキャラ萌え傾向がありますよ。(さっきも児童書『くらやみ城~』の感想書いてて実感。)けど鋼錬はみんなよすぎて好きなキャラクターが絞れませんね。みんないいよ。お話に軍隊が深くからんでくるので、当然男性陣の活躍が多くなる。がしかし、このストーリーで、脇役の女性達をこれだけ魅力的に描ける漫画家さんはそうそういないと思います。荒川先生の描く女性像の根底には、常に母性があると思います。


ところで、今月のガンガンにはなんかごてごて付録がついてるそうですね。
出版社がなぜ雑誌に付録を付けるかご存知ですか?
宣伝?読者へのサービス?購買意欲促進?
いえいえ、立ち読み防止です。
雑誌に付録を付けると、本屋は否応なしに紐がけ、あるいはビニールがけをしなくてはなりません。普段はそのまま店頭に並べていたお店でも、付録のある月は立ち読みができなくなるというシステム。先月号のガンガンで、鋼はかなり気になる終わり方をします。今回の付録は、これに乗じて売り上げ増加を狙ったものと思われます。


あ、鋼錬知ってる方コメントくださればうれしいです。身近に話ができる人いなくて寂しいので。
[PR]
by tou-g | 2005-07-13 22:49 | 書評(絵本じゃないもの)

くらやみ城の冒険

d0043682_16474196.jpg

マージェリー・シャープ 作
渡辺茂男 訳
ガース・ウィリアムズ 絵

ミス・ビアンカシリーズ1巻「くらやみ城の冒険」

 



私の大好きな冒険物語。もう何度読み返したかわかりません。本当に面白い!このシリーズの主人公ミス・ビアンカは、もしかしたら今まで読んだお話のなかでいちばん好きなヒロインかもしれません。
三匹のねずみ達が、くらやみ城の監獄に捕われた囚人を助けだすというお話。囚人って、もちろん人間ですよ?小さなねずみが本気で人間を救い出すという、この発想がまず面白いですね。ねずみ社会には「囚人友の会」という組織があって、三匹はそこから派遣されるのです。このねずみ社会がかなりしっかり描くかれていて、なんというかリアリティがあっていいです。

スリルのあるストーリー展開ももちろん大きな魅力。恥ずかしい言い方だけど、本当にどきどきわくわくの展開です。
しかしなんといっても素敵なのが個性的な登場人物(?)達でしょう!個性的というと「変わってる」のを売りにしてるみたいで語弊がありますね。んーそうじゃなくって、それぞれ違った性格や魅力を持ってるってことです。
料理部屋ねずみバーナード、
ノルウェイの船乗りニルス、
そして大使のぼうやの飼いねずみ、貴婦人ミス・ビアンカ。

このミス・ビアンカが素敵なのです。人間の上流社会で暮らす美しい白ねずみ。甘やかされて世間知らずでお洒落で社交的。
およそ冒険には向かないような彼女が、機知と勇気と女性的な魅力でもって、困難な仕事を成し遂げるんです。先に述べたような一見鼻につきそうな「貴婦人」的な性格も、不思議とプラスの魅力になってるのです。

「…あなたたちは、力があって敏捷です。わたくしには――」彼女はもう一度、つつましやかに目をおとしました。「女性的な魅力があるだけよ。ですから、わたくしが、それを利用するのをおゆるしにかってね。ではおやすみなさい。…」

自分で言ってますが。けれどその「女性の魅力」と演技力で、ほんとに猫に捕まった男二人を救い出してしまうのだから脱帽です。憧れますねぇ、女性として。
誠実で素朴な家ねずみバーナードと、ミス・ビアンカとの恋愛っぽいのがまたいいんだ。大人っぽいのに微笑ましくて、なんとも可愛らしいです。
あ、もちろんバーナードとニルスも好きですよ。この三匹の組み合わせが好きです。ミス・ビアンカシリーズは8巻まであるのですが、このメンバーで冒険するのはこれだけで、私はこの巻がいちばん好きです。

挿絵も忘れずにごらんください。4巻までの挿絵を描いたガース・ウィリアムズ氏は、『しろいうさぎとくろいうさぎ』という絵本を描いたイラストレーターです。ちゃんとねずみっぽいのに、ミス・ビアンカがなんとも愛らしいじゃありませんか。
[PR]
by tou-g | 2005-07-13 16:53 | 書評(絵本じゃないもの)