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スイスの画家、ホフマンの「眠り姫」

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グリム童話 ねむりひめ

フェリクス・ホフマン 絵
瀬田貞二 訳





久しぶりの絵本紹介。
うだうだ言う前にどうですかこの表紙・・・!
これほど見事な表紙はなかなか無いかと思います。

とにかくそれが言いたかったのです。
もちろん中身も素敵です。絵も文も。

ですがやはり表紙が秀逸!

絶妙の構図と配色
幼い娘を抱く王の表情
画面を支配する静謐な空気

じっと見つめているとすうっと惹き込まれ、ぞくっと鳥肌が立ちます。
ぜひ実物を見てほしい。
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by tou-g | 2005-05-30 23:09 | 書評(絵本)

猫の美学 犬の美学

「猫は死期を悟ると身を隠す」という話をご存知でしょうか?
すべての猫がそうだとは決していえませんが、これは事実です。
すくなくとも私の周囲の人間には、この手の体験をした人が何人もいます。
例えばそのひとつはこれ。

私の知人のお宅で飼っていた猫が、あるとき突然行方をくらましました。
その猫は約一週間後、ガリガリに痩せてふらふらになって、泥だらけの姿で帰ってきました。
彼女はあわてて病院に連れて行き、治療をしてもらい、次の日の予約をとりつけて帰ってきました。その晩、猫は衰弱してふらふらになっているくせに、ドアをカリカリと掻き、外へ出て行こうとします。仕方がないので彼女はドアを開けてやりましたが、そんな状態で放してやるわけには当然いかず、猫のあとを一緒について行きました。この時点で彼女は何か悟るものがあったらしく、よたよたと進む猫に声をかけつつ、泣きながらついて行ったそうです。
猫は、最期の力を振り絞るように植え込みの根元に倒れこみ、茂みに身を隠し息絶えました。

これは実話です。
私は幼い頃からこの話は祖母に聞いていて、まぁそんなもんなんだな、と自然に受け入れていたのですが、どうしてなんでしょうね。今更不思議に思いました。


で、ならば犬はどんな風に死をむかえるんだろう、と考えてみました。
彼らは主人に対する忠誠心というか、愛情の強い種族だから、猫とは逆に死期を悟ると飼い主に会いにくるんだろうか?
帰らぬ主人を待ち続ける犬のエピソードはよく聞きますが(忠犬ハチ公ですね)、犬の死に際の話はあんまり聞きません。そこでちょっと犬の死にまつわる逸話を探してみたら、ありました!殉死です。「犬の殉死」という記録が残っているそうです。そのひとつがこれ。

第一次大戦中の話です。イギリス軍に軍用犬として飼われていたコリーが、訓練係の軍曹が戦死、火葬されるのを見たときにその火のなかに飛び込み、自分も焼け死んでしまったそうです。

まあしかしこのような場合、自殺的な行為ではありますが、犬にとっては死というものを自覚しないひたむきな愛情の結果であって、自殺とは異なりますね。結果的に殉死になってしまった、が正解かな。


そう、犬はそれでわかるんです。

では猫は?
猫はどうして死に様を人に見せまいとするのでしょう?
ノラネコもイエネコ同様に身を隠して死ぬのでしょうか?

やはり私にはわかりません。
猫とか動物に関する専門知識が全くないので、これ以上推測をしてみたところでなんだか感情的というか文学的(?)なものになってしまうでしょう。
それこそ『死に様の美学』といったような。
本当はちゃんと生物学的な理由があるんでしょうね。

しかし我が家の三毛猫のふてぶてしい顔を見るに、「お前は死ぬときも私に弱みなんかみせずに、ぜったいどこかでしらないうちに死んでくるんだろうなぁ」と思えて仕方がないのです。
たぶんあいつはそういうやつです。(←すごく感情的な見解)

この文章を書きながら彼女(うちの猫)が死ぬ時のことを想像してしまい、不覚にも本気で泣きそうになったのでした。
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by tou-g | 2005-05-29 19:42 | 日々

だから「○○研は食べてばっかりだ」と言われるんだ

うちの研究室はお菓子やらなにやらに事欠かないお部屋です。
割合的に女性が多いし、教授も甘いもの好きだしね。

ですが主な理由はそれではなくて、お土産もんです。
もともとうちは調査・見学が主体、現地に行ってなんぼのゼミです。
去年の研究なんて「全国の博物館の研究」だったので、先輩方はそれこそ日本中を飛び回っていました。
おまけに個人的な旅行好きも多い。

なので、ことあるごとにお土産のお菓子が持ち込まれます。
あるときは京都の八橋、またあるときは東京ごまたまご、またあるときはコロンビア大学チョコレート等など・・・

で、昨日はそれが日本酒でした。

なんかー、とある老舗酒屋さんの建物調査に行ったらお土産にたくさんくれたそうです。
そしていつものようにゼミの時間に食べ物は机の上をまわってきますよ、あたかも配布プリントのようにね!
「みんな一人一枚ずつとってまわして~」

今日は酒瓶ですね。

時刻は午後四時。もちろんゼミは進行中。内容は卒論のテーマ決めです。

となりの研究室の学生が入ってきて、なんかこの部屋酒臭いよといいました。
濁り酒だったので(教授は)これはカルピスだと言い張りました。
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by tou-g | 2005-05-28 22:57 | 日々

卒論始動、かもしれない。

この前見つけた「さつきとメイの家」そっくりのお家と、その周囲の社宅の写真を
ゼミの先生方にお見せしたところ、なんか二人とも気に入ってくれまして、
それで卒論やってみたら?ってことになりました。

社宅研究?ということになるのかしら。

どういった研究になるのかはまだわからないけれど、これで口実ができました。ふふふふふ。

これで正々堂々とあのお宅を見学に行けるわけです。
なんたって、卒業論文のための調査ですもの!
立派な大義名分です。
もちろん、それで持ち主が見学を許可してくださるかどうかはまた別問題なんですけどね。

できれば後でその社宅の写真をはりつけにきますが。
このあたりに戦前からあるウール工場の社宅なんですよ。
木造住宅が連なってて、煉瓦塀で、道も舗装されてなくて・・・
その付近だけ時が止まってしまったような地区です。
だけど意外にも結構若い家族が住んでるんだなあ、というのが私の印象です。
若いお母さんやこどもたちをよく見かけます。

この前書いてた「折衷」の話はまあ置いといて、今後は地元を自転車で走り回って調査を進めるわけだね!興味もわいてきました。とりあえず動いてみよう。

明日から早速図書館をあたって、地図やら住民帳、社史なんかを探して行きたいと思います。
最近は住民帳なんかは個人情報のなんとかにひっかかって、図書館では公開禁止になりつつあるので、一刻も早く、図書館が隠し忘れてるそれらを集めてくるように。
と、尊敬するうちの助教授からお達しがありました(笑)。

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前から撮ったのですが、塀でほとんど見えません。曲線を使って妙に凝った窓が見えます。サンルームでしょうか。


 
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裏からみたとこ。洋館の煙突が見えます。洋館の壁に瓦屋根がくっついているのがわかります。

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これも裏からみたとこ。塀もなんか凝ってますね。 

ちょっと画像がでかすぎて落ち着かない・・・
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by tou-g | 2005-05-27 23:44 | たてもの

初夏の訪れ

昨日連絡がありまして、本日あったはずの調査が中止になり、
それなら健康診断でも済ましてこようかしらと思っていたのにうっかり朝食を食べてしまい、
気がつけば今日もひまになってしまいました。

ので、
朝から縁側にノートパソコンを持ちだしてネットの世界を漂っておりました。
今日は天気もいいので風を通そうかとガラス戸を開けてみますれば。

ああ、もうとたんに外の音、外の空気が入ってきたのであります。
鳥がチュンチュン鳴いてたり、生活の音が聞こえてきたり、
そして何より空気が、様々な気配を含んだものになっていました。

網戸越し、さらにすだれ越しに見る前栽の木々は、いつの間にこんなに緑が深くなったのでしょう。
空は雲ひとつないターコイズブルー。
庇の影にくっきり切り取られ、コントラストを成しています。
薄暗い室内から眺める外は明るく、初夏の気配に満ち満ちておりました。

私の隣では外に出たい猫がうずうずと外を窺います。
ああなんて穏やかな午前!


不覚にも、軽く感動したのでありました。
ほんとですよ?
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by tou-g | 2005-05-26 23:29 | 日々

詩人 高杉晋作

今日こそは高杉晋作について語ってやろうと思いましてー、
それを楽しみに久しぶりの製図をがんばってきたんですけどもー。
いざ語ろうと思うと何から始めていいのやら。
今後小出しにぼちぼち思い出したように書いていくと思います。
今日は詩の話。晋作は詩人として数多くの詩を残しています。

これは有名どころですよね?

面白きこともなき世を面白く

晋作の辞世の句です。このあとを見舞いに訪れていた尼さんが下の句をひきとって、「すみなすものは心なりけり」と続けるんですが。いや、なんともストレートな句です。一度聞いたら忘れられない。
ほかにも紹介すると

人は人吾は我なり山の奥に棲みてこそ知れ世の浮き沈み
死だなら釈迦と孔子に追いついて道の奥義を尋ねんとこそ思へ
太閤も天保弘化に生れなば何もへせずに死ぬべかりけり


どれも人を食ったような詩でしょ?こんなのはどうですか?

三千世界の鴉を殺し、主と朝寝がしてみたい


・・・・ぐっ!  ばたり

なにこの殺し文句は・・・!!!火縄銃一発だよ、さすが奇兵隊だよ。
彼の色気が凝縮した一品じゃないでしょうか。おそらく「朝寝」は「ともね」とでも読んで、「共寝」と掛けてるんじゃないかと思ってます、確認はしてませんが。
これはいわゆる「君と夜明けのコーヒーを飲みたいな」といった類の内容でしょうが、そういう台詞につきまといがちな「甘いよオザワさ~ん!」ってな空気が希薄です。なんかこう、もっと上級。隠し切れぬ  ってやつ?凄い詩をつくるなぁ・・・。毅然として媚びない。甘くないし優しくない。だけどなんだか、相手に対する敬意といいますか、対等な姿勢を感じます。そして彼が内に秘めたぎらっとしたものも見せてます、前半。彼にこんな台詞を言わせる女性は、さぞや毅然としたいい女だったのでしょうね。

晋作の詩は、言葉は非常にストレートです。気持ちそのまんま。読んで意味がとれないような難解なものはあまりないし、凝った趣向を狙ってやろうといった作為的なものも感じられない(本人は狙ったつもりだったとしたら申し訳ないけど)。だけどその中ですら、彼がたくさんの知識を吸収して、物事をよく考えて生きているということが窺がえるし、彼の自信や自負といったものも伝わってきます。こういった魅力は彼の人柄からきているのですね。
そしてもうひとつ、彼の詩の魅力は、音に対する晋作の優れた感性からきているのではないでしょうか。音というか、リズム、かなぁ。彼の詩はとても心地よいリズムを刻んでいると思うのです。声に出し、音にすると気持ちいい感じ。平家物語もそんな感じです、私にとって。
そういえば晋作は三味線をひくんでしたっけ?関係あるのかな。

最後にもうひとつ私の好きな詩を。戦いの最中に迷ってるんだけど、
どこか肝の据わった気持ちよい詩です。

萩に行きたし小倉も未練ここが思案の下関
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by tou-g | 2005-05-26 00:16

→山並みは萌えて~♪


ひとつ前の続き。前のから読んでください。

森博嗣氏のコメント。

「推理小説読んでる人の8割はキャラ萌えだと思いますよ。
時代小説を読んでる人は100%キャラ萌えでしょう。」


そのとおりだ―――!

いやもう、これで胸のつかえがすこーんと取れましたね。
そうだよそうだよ、鬼平が好きじゃなきゃあんな長いシリーズ読まないよ。
シャーロック・ホームズ読んでる人も、ホームズかワトソン好きなんだよ。
三国志なんてキャラ萌えの宝庫なんじゃないの?

なんだー、世の中みんなキャラ萌えだよ。
はははは!


けどやっぱり「萌え」というとものすごく熱狂的な感じがするので、「萌え」と「萌えじゃない」の間で悩む人たちのために、いくつか段階をあらわす言葉が必要だと思います。


例えば「萌え」までは行ってない、前段階「マエ」とか。

そんで「萌え」の兆しが見え始めてきたら「ミエ」とか。

「萌え」ごころの芽が出てきたら「メエ」。

それらが一斉に芽吹いてきてぱあっと育ってくると「モエ」ね。

ちなみに「ミエ」と「メエ」の間が「ムエ」。



「この漫画すごくいいよ~!もうめちゃくちゃモエだよ~!!!」
「え~?私はまだマエミエの間くらいかなぁ。」
「私も前はムエくらいだったんだけど、10巻読んだらメエとばしてモエまで行っちゃったよ~!!!」



・・・・いいじゃんいいじゃん、円滑だよ!
「萌え」のイメージアップ推進。
そのうち「マエ」「ミエ」「ムエ」「メエ」「モエ」がそれぞれ独自に市場を開拓していくといい。

でもすごいどうでもいい。
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by tou-g | 2005-05-24 15:28 | 日々

タイトルどうしよう。晋作→もえ→森博嗣→(?)

突然ですが籐行は時代小説が好きです。日本史好き。
池波正太郎氏の『鬼平犯科帳(←すごい、一発変換ででたよ)は全部読みました。
高校時代に日本史の先生に洗脳されまして、受験終わったら絶対読んでやると心に決めてたんですよ。『剣客商売』も面白かったなぁ。

ですがやっぱり日本史は幕末です。
幕末ですよ、ドラマは!一時は新撰組関連の小説を読み漁ったものですよ。

 し か し

今私が好きなのは何と言っても長州の志士、「幕末の風雲児」高杉晋作です。
実を言えば私のハンドルネームも、もともとは彼の僧名からきています。それだけでつけたわけではありませんが。

高杉さんが出てくる小説はそんなに読んだわけではないのですが、
彼に惚れたきっかけはこの小説です。
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野中信二 作
『高杉晋作』(『晋作挙兵す』改題)

おもしろいです。この本も、彼も。
彼の持つ意思の強さと遊び心、そして色気にやられました。(頭の良さは当然!)
晋作語りになるとちょっととめられないのでまた今度。ふふふ。



で、今日は何を言いたかったかというと、
萌え」についてですよ。
最近よく聞きますね、「萌え」。経済的にも「萌え」市場はすごい勢いを見せているとか。
言葉の意味としては「漫画や小説、アニメなどの、実在しないキャラクターに対する「好きだ」という強い感情」のことだと私は思っているのですが、なんか、どうしても有難くないイメージが付き纏いますね。・・・いわゆる、「マニアック」だとか「おたく」といった。
う~~~~~~~~~なんでだろうこのイメージ・・・。

私もいまいち思い切れていませんで、どうしても抵抗を感じてしいまうのですよ。
つまりね、
本とか漫画とか読みながら、「うわこの人めっちゃ格好いい。好きやなー」
とか思ってて、
(はっ!!?これがもしかして「キャラ萌え」なのか!?いやいやいや違うぞ?私は純然たるいちファンであってこの作品が好きなのであって別にキャラクターにときめいたりしちゃってないぞ?いや、そりゃちょっとはこのキャラクターは大好きですけど、そりゃあ軽くときめいてしまうくらいは大好きですけども、ええ――――!?それってやっぱり「萌え」じゃん!)

みたいな。

まあここまで動揺したりしませんが(笑)。


というわけで、「萌え」に賛同していいのやら知らんふりを決め込んでいいのやら態度を決めかねている時に、ある本で森博嗣さんのコメントに出会いました。

ちょっとさすがに長いのでいったん切ります。続く。
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by tou-g | 2005-05-24 12:34 | 日々

ダレdays

籐行は最近ひまです。ひまひまです。
友人たちも皆ひまそうです。

これが最後のモラトリアム期間なので、有効に、有意義に過ごさねば!と思っているのですが、どうやって過ごすのが有意義かしら?と考えているうちに無駄に時間が過ぎ去っていきます。

今のところ、ゼミと製図の週2回しか学校に行く必要がないのです。
私の周囲の人間は皆、大学では1回生の頃から週5日、毎日4コマ授業があるのが当たり前だったので、今更こんなになんにもない時間をホイッと渡されても、どうしていいのか困ってしまうわけですよ。


とにかくまず早急に、本屋になるか家屋になるか決断を下さなきゃいけません。
今の気分は本屋に偏り気味。
自分でも優柔不断だなあと感じつつ、イマイチ決定打がなくて踏ん切りがつかない。
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by tou-g | 2005-05-23 11:47 | 日々

ハンドルネーム占い

さっきやってみました。

結果

籐行はなんと大凶でした。

改名を勧められましたよ、大きなお世話だコノヤロウ!
もう知らん、意地でも変えんぞ。
それでも一応相手方が考えてくれたHNがあるですが・・・
大吉の名前は「籐行3号」と「がんばる籐行」。

・・・・・・・・・・

あーそうですか。
ちなみに「ハイパー籐行」とか「イタリアーノ籐行」とかもありましたよ。

お試しになりたいかたは下の住所に行ってみてください。
別にリンクとかしてないので、コピペで。

http://hname.net/


そういえば未だにトラックバックの使い方がよくわからない。(←勉強しろ)
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by tou-g | 2005-05-21 22:49 | 日々